Solarisのネットワーク設定は、Linuxなどと違って設定ツールで簡単にネットワークの設定変更が出来ない。 そのため、自分でも忘れてしまうので、ここに書き留めておく。
1.現在のネットワークアドレスの確認と変更
(1) 現在のネットワークアドレスの確認
# ifconfig -a
lo0: flags=100084 <UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 8232 index 1 inet 127.0.0.1 netmask ff000000
dnet0: flags=100084 <UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 2 inet 192.168.255.100 netmask ffffff00 broadcast 192.168.255.255 ether 0:0:1c:b0:30:c1
(2) ネットワークアドレスの変更(コマンドで変更)
現在のネットワークアドレス、192.168.255.100を192.168.255.150に変更する。
# ifconfig dnet0 down ← 停止
# ifconfig dnet0 192.168.255.150 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.255.255
# ifconfig dnet0 up ← 起動
(3) ネットワークアドレスの変更(ファイル編集)
/etc/hostname.dnet0のファイル編集により、IPアドレスを変更する。
# vi /etc/hostname.dnet0
192.168.255.150
に書き換える。
設定を反映させるためホストを再起動する。
(4) 一枚のNICに複数のIPアドレスを割り当てる(コマンドで追加する)
現在のインターフェースdnetに、さらに192.168.255.151と192.168.255.152のIPアドレスを追加する。
# vi /etc/hostname.dnet0:1
192.168.255.151
# vi /etc/hostname.dnet0:2
192.168.255.152
# ifconfig dnet0:1 192.168.255.151 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.255.255
# ifconfig dnet0:2 192.168.255.152 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.255.255
# ifconfig dnet0:1 up ← 起動
# ifconfig dnet0:2 up ← 起動
注 : 再起動して、ifconfig -aを実行してもdnet0:1及びdnet0:2が立ち上がらない場合は、起動ファイルに記述しておく必要がある。マシンのOSのランレベルに合わせた起動ファイル、例えば/etc/rc3ファイルに、
ifconfig dnet0:1 192.168.255.151 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.255.255
ifconfig dnet0:2 192.168.255.152 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.255.255
の2行をファイルの最後にでも追加しておくことをお勧めする。
(5) ルーティング情報の付加
ルーティングテーブルの追加、デフォルトゲートウェイの追加。
# netstat -rn ← このコマンドでルーティング情報を確認する
# route add default < IPアドレス > ← デフォルトゲートウェイ追加
# route add < ネットワークアドレス > < ゲートウェイホスト名 > < ゲートウェイ数 >
2.ホスト名を変更する
ホストネームは、/etc/nodenameで変更する。
# vi /etc/nodename
hoge
に書き換える。
再起動で反映される。
3.ドメイン名を変更する
ドメイン名は。/etc/defaultdomainで変更する。
# vi /etc/defaultdomain
hogehoge.com
に書き換える。再起動で反映される。
4.ゲートウェイの変更
もしルーターとしてSolarisマシンを使用している場合は、こちらのファイルを編集する。
# vi /etc/defaultrouter
192.168.255.1
に書き換える。
再起動で反映される。
5.サブネットマスクの変更
各インターフェイスおよびそのサブネットをこのファイルに記述する。
# vi /etc/netmasks
192.168.255.0 255.255.255.0
のように記述する。再起動で反映される。
6.hostsファイルの変更
このファイルはLinux等の/etc/hostsと一緒。IPアドレスとホスト名の関連付けに使用する。
# vi /etc/hosts
省略
再起動の必要なし。
7.ルーティングテーブルの変更
(1) ルーティングテーブルの確認
# netstat -rn
Routing Table: IPv4
Destination Gateway Flags Ref Use Interface
——————– ——————– —– —– —— ———
192.168.255.0 192.168.255.100 U 1 1093 dnet0
default 192.168.255.1 UG 1 12427
127.0.0.1 127.0.0.1 UH 3 20915 lo0
(2) ルーティング情報を変更する場合
まず、既存のルーティング情報を削除する。
# route delete defaule 192.168.255.1
ルーティング情報の追加。
# route add default 192.168.255.2
再起動の必要なし。
以上
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