とうとうと言うか、待ちに待ったVMwareもこのご時世に負けてとうとうFreeSoftwareとなった。私的にはとても嬉しいことで早速、そのVMwarePlayerで仮想LinuxDiskを作ってSlackwareをインストールしてみた。このもくろみは最終的にSlackware-10.2に TomoyoLinux を入れちまってテストするのが目的だ。しかし、このVMwarePlayerはとても便利だ。Linuxなマシンを手っ取り早く作るのには非常に有効だ。既存のWindowsマシンをそのままの環境でLinux環境を構築できる優れものだ。ここでは、そのVMwarePlayerを仮想ディスク作成から説明する。
尚、Slackwar-10.2の詳細インストールは別途、 ここ で公開してる。
インストールマシン環境)
インストールマシン : Mebiusノート HDD30GB メモリ512MB(そのうち256MBをVMwareに使用)
OS : WindowsXP Professional
仮想ディスク作成ソフト : qemu-0.8.2-windows
VMwarePlayer : VMware-player-1.0.2
1.VMwarePlayerのゲットとインストール
FreeなVMwarePlayerのゲットする場所は同オフィシャルサイトの、 ここ からゲットする。2006年8月現在、 VMwarePlayer-1.0.2 が最新であった。
VMwarePlayerのDiskへのインストールは特に難しいことは無く、 EXE形式の実行ファイルなのでメッセージにしたがってインストールを進めれば難なくインストールできるはずだ。
2.qemuのゲットとインストール
Freeな仮想ディスク作成ソフトqemuは同オフィシャルサイト、 ここ からゲットする。2006年8月現在、 qemu-0.8.2-windows が最新であった。
ファイルは、zip形式になってるため、ただ解凍して適当なフォルダへ放り込めばインストールは終わりである。
そして仮想ディスクを作る場合は、以下図1のように「DOS窓」からコマンドを打って仮想ディスクを作る。
qemu-img.exe create -f vmdk D:\slack.vmdk 10G
注:仮想ディスク領域は、ここでは10Gで設定してるが、本来は自分のディスクサイズと相談して適正な容量を設定すること。
D:\に図2のようなVMware virtual disk fileが出来る。
3.VMwarePlayerのvmxファイルを作る
適当なフォルダに、以下のようなVMwarePlayerのセットアップファイルslack.vmxファイルを作る。以下に内容を示す。ここでは、isoイメージをD:\tmpへ予めダウンロードして用意しておく。isoイメージはあたかもCD-ROMドライブのCDのように扱われる。さらにmemサイズは、256程度がちょうど良いだろう。
config.version = “8”
virtualHW.version = “3”
memsize = “256”
ide0:0.present = “true”
ide0:0.fileName = “D:\slack.vmdk”
ide1:0.present = “true”
floppy0.filename = “A:”
# CD-ROMを利用
#ide1:0.fileName = “auto detect”
#ide1:0.deviceType = “atapi-cdrom”
# ISOイメージを利用する場合はこっちのコメントを外す
ide1:0.fileName = “D:\tmp\slackware-10.2-install-d1.iso”
ide1:0.deviceType = “cdrom-image”
#ide1:0.fileName = “auto detect”
#ide1:0.deviceType = “cdrom-raw”
ethernet0.present = “true”
ethernet0.connectionType = “nat”
guestOS = “other24xlinux”
nvram = “slack.nvram”
ide0:0.redo = “”
displayName = “Slackware10-2”
usb.present = “TRUE”
4.VMwarePlayerを起動して、Slackware-10.2インストールする
1)VMwarePlayerを起動して、slack.vmxを選択する。
VMwarePlayerが起動。
2)Slackwareのインストーラーが起動。
boot : のプロンプトからEnterを押したする。
3)Keyboardの設定。
各種keyboard mapから選択するため、「1」を入力後、Enterを押したする。
まあ、だいたい106キーを使ってるので、 「jp106」を選択して「OK」を押したする。
keyboardチェックを行い終了後、「1」を入力してEnterを押したする。
4)ディスクの領域確保する。
rootでLoginして「cfdisk」コマンドを実行する。fdiskも使えるけど、私的にはcfdiskの方が使いやすい。
「New」を選ぶ。
新しい領域をcreateするので「Primary」を選ぶ。
Swap領域を作るので、この場合は512MB設定した。
始めのセクターからなので、「Beginning」を選択。
Swap領域なので、「82」番を入力。
同じ要領で、Ext3 Linuxファイルシステム領域を作る。 「/」領域と「/boot」領域。
ディスクの領域確保が出来たら、「Quit」で抜ける。その後、「setup」コマンドを実行して以下の図22ようなメニューを立ち上げる。
5)ディスクの初期化。
「ADDSWAP」を選択して、Swap領域の初期化を行う。
Swap領域初期化完了。
同じく、「/」Linux領域をext3形式で初期化。
「/」領域初期化完了。
同じく「/boot」領域をext3フォーマットで初期化。
全てのディスク領域の初期化完了。
6)カーネル及びパッケージのインストール。
図34は、パッケージのセレクションなので必要有るパッケージのみセレクトする。俺の場合は、X関係は全て省いた。
パッケージセレクトメニューなので、俺の場合は、「menu」を選んで自分でセレクトすることにした。
BASE LINUXシステム関係を選択する。
ここは、どちらかというとサウンド関係なので、俺の場合は殆どチェックしなかった。
これは、開発関係のソフトウェアなので殆どをチェックした。
カーネルソースをチェック。
サーバアプリケーションなので、必要に応じて後からインストールしようと思うので殆どチェックしなかった。
パッケージのインストール。
カーネルのインストール。
ブータブルディスクは作らないので、Skipだぜ。
7)LILOをインストール。
フレームバッファを選択。俺の場合は、800×600を選択。
LILOをマスターブートレコードへインストール。
8)ネットワークを設定する。
ホストネームを設定する。
ドメインを設定する。
IPアドレス形態の選択。
サービスを起動するモジュールを選択。
9)時計の設定。
10)rootパスワード設定。
rootのパスワードを入力する。
フィニッシュ。以降のSlackwareのカスタマイズは、 ここ を参照すること。
5.slack.vmxを編集してショートカットをデスクトップへ貼り付ける
slack.vmxを編集して、ショートカットをデスクトップへ貼り付けて、以降の起動ファイルとする。slack.vmxは以下のように編集する。デスクトップのslack.vmxをクリックするとVMwarePlayerとSlackwareが立ち上がる。
config.version = “8”
virtualHW.version = “3”
memsize = “256”
ide0:0.present = “true”
ide0:0.fileName = “D:\slack.vmdk”
ide1:0.present = “true”
floppy0.filename = “A:”
# CD-ROMを利用
#ide1:0.fileName = “auto detect”
#ide1:0.deviceType = “atapi-cdrom”
# ISOイメージを利用する場合はこっちのコメントを外す
#ide1:0.fileName = “D:\tmp\slackware-10.2-install-d1.iso”
#ide1:0.deviceType = “cdrom-image”
ide1:0.fileName = “auto detect”
ide1:0.deviceType = “cdrom-raw”
ethernet0.present = “true”
ethernet0.connectionType = “nat”
guestOS = “other24xlinux”
nvram = “slack.nvram”
ide0:0.redo = “”
displayName = “Slackware10-2”
usb.present = “TRUE”
ethernet0.addressType = “generated”
uuid.location = “56 4d 48 3a 86 ea 77 7b-25 d9 82 cc 2e 35 b1 d2”
uuid.bios = “56 4d 48 3a 86 ea 77 7b-25 d9 82 cc 2e 35 b1 d2”
tools.remindInstall = “TRUE”
ethernet0.generatedAddress = “00:0c:29:35:b1:d2”
ethernet0.generatedAddressOffset = “0”
以上
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