GentooLinuxをインストールした。( http://www.gentoo.gr.jp/ )
GentooLinuxは、俺に言わせればDebianとFreeBSDの良いところを横取りして作ったデスビのような気がする。
しかし、他のデスビのようにインストーラーが用意されてないので、手動でHDDの領域確保・初期化・マウント・システムインスト・カーネルコンパイル・ディレクトリ構造ストアー・GRUBインスト等、全て手動で行うのが前提だ。
GUIは別にして、俺がインストした方法を報告する。
1.ISOイメージCDを作る
まず、 このミラーサイト からISOイメージをダウンロードしてインストールCD作る。
2004年7月現在の最新が2004.2だったが、以降最新のISOイメージをゲットすること。そんでもって俺は、ここから install-x86-universal-2004.2.iso をダウンロードしてきた。
2.インストールCDからブートする
インストールCDからブートするが、GentooLinuxのデフォルトKeymapはUSキーなのでブート行の次に以下の記述を入力する(usキーマップで良い場合はなにも入力せずリターンでOK)。
boot: gentoo dokeymap
Press to see video modes available, to continue or wait 30secs
と表示するのでRETURNを押す。
以下メッセージに従い、俺の場合コンソールは80×60の6番を選択した。その後に、Keymapを聞いてくるので22番jpを選択する。
俺の場合、DELLのDimension900でインストしたが、ネットワーク及びチップセットは旨く認識したようだ。
3.ネットワークの設定
ネットワークの設定をするわけだがDHCPを使う場合は、ここは飛ばして次の項から行う。静的アドレスの場合は、
livecd# net-setup eth0
これを実行して、質問に答えながら設定する。
livecd# lsmod
ここで自動認識されたネットワークカードのデバイス名称をメモる。(例:8139too)カーネルのコンパイルの時に必要であるため忘れないこと。
4.時間を確認してみる
livecd # date
どうも、こいつはいきなりタイムゾーンがUTCになってるようだ。つまり表示された時間に9時間足した値が現在時間となるようだ。
5.領域を割り当てる
これが以外と面倒。私的にはfdiskは嫌いである(爆爆)!
しかし、少なくてもSWAP、/boot、/、は領域確保しなければならない。しょうがないやるしかないか(ーー;)
livecd # fdisk /dev/hda
fdiskの細かい操作は割愛する。俺の場合とにかく、
/bootに32MB → /dev/hda1
swapに512MB → /dev/hda2
/に残りの容量全て割り当てた。 → /dev/hda3
livecd # mke2fs /dev/hda1 → ext2でフォーマット
livecd # mkswap /dev/hda2 → スワップ領域フォーマット
livecd # swapon /dev/hda2 → スワップ有効化
livecd # mk2fs -j /dev/hda3 → ext3でフォーマット
6.パーティションのマウント
作成したパーティションをマウントする。
livecd # mkdir /mnt/gentoo
livecd # mount /dev/hda3 /mnt/gentoo
livecd # mkdir /mnt/gentoo/boot
livecd # mount /dev/hda1 /mnt/gentoo/boot
7.stage1の開発環境をコピる
livecd # mount /dev/cdroms/cdrom0 /mnt/cdrom -t iso9660
livecd # cd /mnt/gentoo/
livecd # tar -xvjpf /mnt/cdrom/stages/stage1-x86-2004.2.tar.bz2
livecd # mount -o bind /proc /mnt/gentoo/proc
livecd # cp /etc/resolv.conf /mnt/gentoo/etc/resolv.conf
8.portageを展開する
livecd # cd /mnt/gentoo/usr/
livecd # tar -xvjpf /mnt/cdrom/snapshots/portage-20040710.tar.bz2
livecd # cd /mnt/gentoo/usr/portage
livecd # cp -a /mnt/cdrom/distfiles .
make.confのオプション確認。
livecd # more /mnt/gentoo/etc/make.conf
# These settings were set by the catalyst build script that automatically built this stage
CFLAGS=”-O2 -mcpu=i686 -O3 -fomit-frame-pointer”
CHOST=”i686-pc-linux-gnu”
USE=””
CXXFLAGS=”${CFLAGS}”
make.confにミラーサイトを設定する。
livecd # mirrorselect -a -s4 -o >> /mnt/gentoo/etc/make.conf
設定内容を確認する。
livecd # more /mnt/gentoo/etc/make.conf
# These settings were set by the catalyst build script that automatically built this stage
CFLAGS=”-O2 -mcpu=i686 -O3 -fomit-frame-pointer”
CHOST=”i686-pc-linux-gnu”
USE=””
CXXFLAGS=”${CFLAGS}”
GENTOO_MIRRORS=”http://mirror.gentoo.gr.jp ftp://ftp.ecc.u-tokyo.ac.jp/GENTOO ft
p://gg3.net/pub/linux/gentoo/ http://ftp.gentoo.or.kr/”
9.chroot環境を作る
livecd # chroot /mnt/gentoo /bin/bash
ここで、proxyを使ってファイアーウォールをたてている方々は、
# export http_proxy=xxxxxxxxxxxxx
# export ftp_proxy=xxxxxxxxxxxxx
# export rsync_proxy=xxxxxxxxxxxxx
みたいに、proxy鯖のパス設定をする。もちろん、ダイレクト接続の方は必要なし!
# env-update
# source /etc/profile
10.portageをアップデートする
# emerge sync
FireWallがじゃましてこけるときは、
# emerge-webrsync
このコマンドを使う。
11.コンパイルのオプションを設定する
まあ、この作業はコンパイルオプションを設定する場合のみだけど(^_^)
そんでもって、俺は結局何も設定しなかった。
# nano /etc/make.conf
11.コンパイル環境と基本システムのセットアップ
# cd /usr/portage/
# export CONFIG_PROTECT=””
# scripts/bootstrap.sh && emerge system
12.カーネルコンパイル & アップグレード
# emerge sys-kernel/gentoo-sources
# cd /usr/src/linux
# make menuconfig
ここでは、最低でもネットワークカードデバイスの設定を行う。
lsmodで確認したネットワークデバイス名称に設定する。
ネットワークデバイスの決定は、“built in”(*)マーク状態で選択すること。
# make dep && make clean bzImage modules modules_install
# cp /usr/src/linux2.4.xx/arch/i386/boot/bzImage /boot/
13.syslog & cronを入れる
GentooLinuxってデフォルトエディタがnanoって言うエディタなので、即viをゲットしてきた。やっぱ、viが無いと寂しい(ーー;)
# emerge app-editors/vi
# emerge app-admin/sysklogd
# rc-update add sysklogd default
# emerge sys-apps/dcron
# crontab /etc/crontab
# rc-update add dcron default
14.その他の設定
■rootのパスワードを設定する。
# passwd
■fstabを編集する必要が有る場合は、
# vi /etc/fstab
■ホスト名の設定。
# echo myhostname > /etc/hostname
■ドメイン名の設定。
# echo mydomein.com > /etc/dnsdomainname
■ネットワークデバイスのオートロード。
冒頭で行ったlsmodでメモったネットワークカードデバイス名称を記載する(例えば:8139tooとか)。
# vi /etc/modules.autoroad
8139too
■eth0の自動起動設定。
# vi /etc/conf.d/net → ここのセクションifaceとgatewayを設定する。静的の場合は、ifaceにIPアドレスとブロードキャスト、ネットマスクを設定してDHCPの場合は、iface=”dhcp”にする。
■オートブートの設定。
# rc-update add net.eth0 default
■Defaultキーマップの確認
# vi /etc/rc.conf → keymapの確認。
15.時間の設定
localtimeにシンボルリンクを張る。
# ln -sf /usr/share/zoneinfo/Japan /etc/localtime
# date
16.GRUBのセットアップ
# emerge grub
# grub
grub > root□(hd0,0) ←□の部分はスペース
grub > setup□(hd0,0) ←□の部分はスペース
grub > quit
grub.confの編集。
# vi /boot/grub/grub.conf
default 0
timeout 30
splashimage=(hd0,0)/boot/grub/splash.xpm.gz
title=My example Gentoo Linux
root□(hd0,0) ←□はスペース
kernel □(hd0,0)/boot/bzImage root=/dev/hda3 ←□はスペース
17.完了
リブートする。
18.その他
GentooLinuxのセキュリティの一つとして。
suでrootへスイッチできるのは、wheelグループのメンバーのみである。間違えないこと。
以上
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