従来からファイルサーバに利用してるHDDが容量不足になったときは、HDDを交換するかあるいはHDDを増設して特定の別フォルダを作りそのフォルダにシンボルリンクを作成して増設する。
しかし、最近ではLVM(Logical Volume Manager)という論理的にディスクを管理できる機構が追加されたようだが、そこいら辺のことはいずれと言うことで、今回は特定のボリュームを作りそこへシンボルリンクすると言うベーシックな方法を説明する。
増設側及び増設条件:
OSは、Linuxならば共通だべと。
既存HDDが 6G で増設HDDの容量は、 5G とする。
/home/common が共有ファイルフォルダになっているので、そこの領域を増やしたい。
前提条件:
新しく増設するHDDがBIOSで認識されていることが条件。
1.既存のディスクの確認と増設ディスクの確認
■ 既存のディスクを確認する。
mity@mpx3:~$ df -m
Filesystem 1M-blocks Used Available Use% Mounted on
/dev/hda1 1922 370 1455 21% /
/dev/hda6 1922 1194 631 66% /var
/dev/hda7 1922 6 1819 1% /home
■ 増設ディスクを確認する(ちゃんとLinuxで認識しているか)。
[root@yh root]# dmesg | grep hdb
hdb:の後ろに、 ATA DISK driveと言う記述が有れば認識が成功してる。
当然、これはBIOSで認識してれば成功するであろう。
2.パーティションを作成する
mpx3:~# fdisk /dev/hdb
コマンド : n
コマンドアクション
e 拡張
p 基本領域 (1-4)
p ← 入力
領域番号 (1-4) : 1
最初 シリンダ : 1 ← そのままリターン
終点 シリンダ : xxxxxx ← そのままリターン
コマンド (m でヘルプ): p ← 作成したパーティションの確認
コマンド (m でヘルプ): w ← 状態を保存して終了
3.ファーマットする
■ ファイルシステムを構築する
ファイルシステムをext3にする。
mpx3:~# mke2fs -j /dev/hdb1
または、
mpx3:~# mkfs -t ext3 /dev/hdb1
4.マウントする
■ /usr/addhddとしてマウントする
hdb1を/usr/addhddとしてマウントする。
mpx3:~# mkdir /usr/addhdd ← とりあえずこのフォルダにhdb1をマウントする
mpx3:~# mount -t ext3 /dev/hdb1 /usr/addhdd
mpx3:~# chmod 777 /usr/addhdd
mpx3:~# chown mity.users /usr/addhdd
5.既に有る/usr/commonフォルダの中身の移動
■ /usr/common領域の移行
論理ボリュームが使用可能状態なので、/usr/common領域を移行する。
mpx3:~# cp -a /usr/common/* /usr/addhdd
■ 確認
/usr/addhddへ旨くコピーできたかを確認する。
mpx3:~# ls -al /usr/addhdd
■ 旧フォルダと中身を削除
mpx3:~# rm -Rf /usr/common
6.シンボルリンクを張る
mpx3:~# ln -sf /usr/addhdd /usr/common
mpx3:~# chown mity.users /usr/common
7.起動時にmountを自動的に実行する
■ パーティションにボリュームラベル名を付ける
mpx3:~# e2label /dev/hdb1 /usr/addhdd
■ /etc/fstabの編集
/etc/fstabを編集して/usr/addhddを追加する。
mpx3:~# vi /etc/fstab
1)Debian系の場合
省略
/dev/hdb1 /usr/addhdd ext3 rw 0 2
省略
2)RHL系の場合
省略
LABEL=/usr/addhdd /usr/addhdd ext3 defaults 1 2
省略
以上
コメント