フォワード(Forward)とは、例えばあるユーザが自宅サーバと仕事先にメールアカウントを所有していて、仕事先で自宅に着信しているメールを観覧したいとき、自宅サーバにフォワード先(仕事先)を設定して実現するMTAの機能である。
1. Sendmailでのメールフォワード記述方法
自分でも良く忘れてしまうので、Sendmailでのメールのフォワード記述について説明したい。以下に、Sendmailでフォワードを設定する方法を記載する。
但し、Sendmailはインストールされていて、すでに運用されていることとする。
1) .forwardファイルを作る
まず、フォワードを設定したいユーザの”homeディレクトリ”に”.forward”というファイル名でファイルを作成する。さらに、アクセス権はそのユーザ”600”で設定する。
■ 例 : ユーザ名を”hoge”として自宅サーバのドメインはhogehoge.comとする。仕事先のサーバのドメインをhoge.co.jpとする。
2) hoge@hogehoge.comに来たメールを無条件にhoge@hoge.co.jpにフォワードする。
.forwardファイルに以下を記述。
hoge@hoge.co.jp
3) hoge@hogehoge.comに来たメールを自身を残してhoge@hoge.co.jpにフォワードする。
.forwardファイルに以下を記述。
\hoge
hoge@hoge.co.jp
4) hoge@hogehoge.comに来たメールを自身を残して同じドメインのtaro@hogehoge.comさんへフォワードして、さらにhoge@hoge.co.jpにフォワードする。
.forwardファイルに以下を記述。
\hoge
taro
hoge@hoge.co.jp
注:自ドメインのユーザtaroさんには、hogehoge.comは付けないこと。
または、
\hoge,taro,hoge@hoge.co.jp
このような記述もOKである。
以上
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