Linuxで言うmingetty は、 ワークステーションのモニター・キーボードで仮想端末が使えるように、必要最小限の機能に絞ったgetty である。それゆえに、これにはシリアルラインのサポートはない。
1.仮想端末の状態
Linuxのプロセスの状態をPSコマンド使って仮想端末の起動状態を見ると、
# ps axw | more
省略
*** tty1 S 0:00 /sbin/mingetty tty1
*** tty2 S 0:00 /sbin/mingetty tty2
*** tty3 S 0:00 /sbin/mingetty tty3
*** tty4 S 0:00 /sbin/mingetty tty4
*** tty5 S 0:00 /sbin/mingetty tty5
*** tty6 S 0:00 /sbin/mingetty tty6
省略
こんな感じになっていると思う。
仮想端末は、通常一台あたり約8KBのカーネルメモリを使用する。だから、俺は余計な仮想端末を停止させている。 結構もったいない。したがって、ここではLinuxとFreeBSDの余計な仮想端末の停止方法を説明する。
2.Linuxの場合
Linuxの場合は、/etc/inittabから仮想端末のエントリーをコメントする。
# vi /etc/inittab
省略
# Run gettys in standard runlevels
1:2345:respawn:/sbin/mingetty tty1
2:2345:respawn:/sbin/mingetty tty2
3:2345:respawn:/sbin/mingetty tty3
#4:2345:respawn:/sbin/mingetty tty4
#5:2345:respawn:/sbin/mingetty tty5
#6:2345:respawn:/sbin/mingetty tty6
省略
このように、4~6迄をコメントする。
その後、再起動すれば余計な仮想端末は動いてないはずである。
一応、PSコマンドで確認すること。
3.FreeBSDの場合
FreeBSDでは、/etc/ttysから仮想端末のエントリーをコメントする。
# vi /etc/ttys
省略
ttyv0 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
# Virtual terminals
ttyv1 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv2 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
#ttyv3 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
#ttyv4 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
#ttyv5 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
#ttyv6 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
#ttyv7 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
#ttyv8 "/usr/X11R6/bin/xdm -nodaemon" xterm off secure
省略
このように、 Virtual terminals行をコメントする。 その後、再起動すれば余計な仮想端末は動いてないはずである。 一応、PSコマンドで確認すること。
以上
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