ここでは、netcfg・linuxconfのようなネットワーク設定ツールを使わずに、ネットワークの設定変更を行う方法を説明する。例えば、netcfgは、メニュー形式でホスト名やネットワークアドレス等の情報を変更することが出来るが、保存したときに特定のファイルに保存されるだけである。
したがって、その保存元のファイルを直に書き換える事も出来るので、その方法について説明する。netcfgの項目に沿って説明する。
ネットワークの設定でRedHat Linux7以降は、netconfコマンドがどうも見あたらない。私は、netconfコマンドをよく使っていたのでとても不便であった。その代わりにどうも推奨されているのが、netconfigコマンドらしい。まあ、不本意だけどnetconfigこまんどもコンソールモードに対応しているので、ファイルを修正するのが手間だという人はこのコマンドを使うと良いかもしれない。
1.Names
Namesページは、
● ホスト名
● ドメイン名
● 検索ドメイン
● ネームサーバ
以上を設定する。この設定ファイルは、
/etc/sysconfig/network
/etc/resolv.conf
に反映される。したがって、これらのファイルを設定すればよい。以下に、内容を示す。
# vi /etc/sysconfig/network
NETWORKING=yes
HOSTNAME=”sub2.kozupon.com” ← ①
GATEWAY=192.168.255.1 ← ②
①:ホスト名
②:デフォルトゲートウェイ
# vi /etc/resolv.conf
search kozupon.com ← ①
nameserver 192.168.255.6 ← ②
nameserver ***.***.***.*** ← ③
①:検索ドメイン
②:DNSサーバ(プライマリ)
③:DNSサーバ(セカンダリ)
ここいら辺の詳しくは、 [etcディレクトリのそうそうたる面々!]を参考にしてください。
2.Hosts
Hostsページは、
● ネットワーク上のホスト名とIPアドレスの対応
を設定する。この設定ファイルは、
/etc/hosts
に反映される。以下に内容を示す。
# vi /etc/hosts
127.0.0.1 localhost
192.168.255.103 sub2.kozupon.com sub2 ← ①
192.168.255.110 main2.kozupon.com main2 ← ②
192.168.255.140 mitysvr.kozupon.com mitysvr
192.168.255.100 main.kozupon.com main
192.168.255.101 sub.kozupon.com sub
192.168.255.105 mity-comp.kozupon.com mity
192.168.255.5 note.kozupon.com note
192.168.255.10 kozue.kozupon.com kozue
192.168.255.6 michi.kozupon.com michi
①:自ホストのIPとホスト名
②:以降、その他のIPホスト名
ここいら辺の詳しくは、 [etcディレクトリのそうそうたる面々!]を参考にしてください。
3.Interfaces
Interfacesページは、eth0及びeth1のインターフェースの設定
● IPアドレス
● サブネットマスク
● ネームサーバホスト名
● ドメイン名
● デフォルトゲートウェイ
を設定する。この設定ファイルは、
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0もしくはifcfg-eth1
に反映される。以下に内容を示す。例えば、ifcfg-eth0を例にとると、
DEVICE=”eth0″ ← ①
ONBOOT=”yes” ← ②
BOOTPROTO=”none”
IPADDR=”192.168.255.103″ ← ③
NETMASK=”255.255.255.0″ ← ④
GATEWAY=192.168.255.1 ← ⑤
HOSTNAME=michi.kozupon.com ← ⑥
DOMAIN=kozupon.com ← ⑦
IPXNETNUM_802_2=””
IPXPRIMARY_802_2=”no”
IPXACTIVE_802_2=”no”
IPXNETNUM_802_3=””
IPXPRIMARY_802_3=”no”
IPXACTIVE_802_3=”no”
IPXNETNUM_ETHERII=””
IPXPRIMARY_ETHERII=”no”
IPXACTIVE_ETHERII=”no”
IPXNETNUM_SNAP=””
IPXPRIMARY_SNAP=”no”
IPXACTIVE_SNAP=”no”
①:設定が反映されるインターフェース設定
②:起動時にこの設定を反映させる
③:IPアドレス
④:サブネットマスク
⑤:デフォルトゲートウェイ
⑥:ネームサーバホスト名
⑦:ドメイン名
大切な項目だけの説明でした。
ifcfg-eth0に変更を加えた場合は編集後、
# ifdown eth0
# ifup eth0
でインターフェースを再起動する。そして、確認する。
# ifconfig
eth0 リンク方法:イーサーネット ハードウェアアドレス 00:90:CC:A0:24:49
inetアドレス:192.168.255.103 ブロードキャスト:192.168.255.255 マスク:255.255.255.0
UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
RX packets:100300 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:108388 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
衝突(Collisions):487 TXキュー長:100
RX bytes:14061867 (13.4 Mb) TX bytes:19677158 (18.7 Mb)
割り込み:11 ベースアドレス:0x6500
lo リンク方法:ローカルループバック
inetアドレス:127.0.0.1マスク:255.0.0.0
UP LOOPBACK RUNNING MTU:16436 Metric:1
RX packets:152705 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:152705 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
衝突(Collisions):0 TXキュー長:0
RX bytes:14241922 (13.5 Mb) TX bytes:14241922 (13.5 Mb)
こんな結果がでるはずである。これならOK!!!
4.Routing
Routingのページは、1項のデフォルトゲートウェイの設定である。これは、
/etc/sysconfig/network
のデフォルトゲートウェイの設定が反映される。但し、経路情報を追加した場合は、
/etc/sysconfig/static-routes
ファイルに書き込まれる(多分)。
以上が、ツールを使わないネットワークの設定である。と言うより、設定変更の方法である。但し、ディストリビューションによって、違いがあるのでご承知ください。この設定は、RedHat系のLinuxでは、共通だと思います。
重要:最後に全ての設定変更後は、念のため /etc/rc.d/init.d/network restart を行うのを忘れずに!!
以上
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