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インターネットがバケツリレーである由縁!

「インターネットがバケツリレーである。」
と言う話を良く聞く。しかし、小生が何も知らない初心者なら何が何だか解らない(笑)!ここでは、それを理解するヒントを語ってみたい。バケツリレーとは、本来 ルーティング という原理を理解することから始まる。それには、まずルータの話をしなければならない。
さて、ルータの話をする前に、インターネット上にあるコンピュータ及びネットワーク機器は、住所(IPアドレス)を持っている。その住所を特定するためには、インターネット上にぶら下がっているネットワーク機器がお互いに経路の情報交換をしないと、勝手にデータが行き交うばかりで、しまいには目的地へ到達できない危険性がある。それを解決するためには、ルータと言う機器はとても大切な役目を果たしている。

図1インターネット全体(インターネットはルータで構成されている)

ルータとは、宛先になる住所(IPアドレスなどのネットワークアドレス)に従って、データの転送先を決めるインターネット上にいくつもぶら下がってるネットワーク機器である。データの送り先を決めるため、ルータには、経路表(ルーティング・テーブル)という一覧表を自分で持っている。
このルータは、ネットワークに接続した段階で同じ機器であるルータ同士で情報交換を行う。その情報とは、もちろん住所(IPアドレス)の情報であり、経路情報である。
ちなみに、インターネット上にあるルータには、経路情報が10万件以上も登録されている。さらに、この情報が時々刻々と更新されているのである。
経路情報とは、相手にデータを渡すときの道筋(最短距離の・・・)である。では、太郎さんのPCから、花子さんのPCへメールを出しました。と言うことを考えてみる。
もちろん、太郎さんのメールはインターネットへ送信される。その時太郎さんのルータは、いかに早く花子さんのルータへ早く届けるかを考え最適経路を選択する。この経路情報の交換を行っているのがRIP Routing Infomation Protocolと言って、30秒毎に経路情報をブロードキャストしている。

太郎PC → ルータA → ルータC → ルータE → ルータF → 花子PC

        ↓   ↑  ↓   ↑

       ルータB → ルータD →

図2  経路情報の説明

上の図は、わかりにくいが、太郎PCのメールは花子PCに到着するまでルータA~ルータFを通過しなければならないとする。経路的には、ルータA~ルータCの間を考えてみるとルータA・B・Cと言う経路とルータA・C言う経路がある。どう考えても最適経路は後者である。したがって、この経路の最適経路はルータA・C・E・Fである。このように、ルータとはインターネットと言う巨大なネットワークに接続された瞬間、お互いに情報を交換して、自分で最適経路の一覧表を作成して保管しておく機能がある。もちろん、ネットワークに新しいルータが追加された場合、自分で持っている一覧表も更新される。
ということで、もうおわかりかと思うが、バケツリレーはルータの動作を表している(バケツリレー的である)。目的の相手にデータがたどり着くまで、途中にはルータが沢山ある。それに対してデータはあくまでも最適経路のルータを一台一台通過すると言うわけである。相手先へメールを送る場合、ストレートに相手に届くわけではないことをお忘れなく(笑)!

以上

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