近来、インターネットの急速な発展と共にネットワークの需要も日に日に多くなっています。皆さんの中には、「会社で使っているからなんとなく使っている」、「ネットワークって本当は何なの？」なんて思っている人もいるのではないでしょうか。小生も、実はそんなことを考えていた時がありました。しかし、ネットワークのことだけではなく何でも基本的なことをしっかりと理解していないと、「結局何も解らなかった」何て事にもなりかねません。そんなことから、このページではネットワークがなぜ必要かと言う根本的な事を考えてみたいと思います。
一つのファイル（データ）をみんなで使える！
上の図は、ノード1からノード４（ノードとはＡさんＢさんのように各個人のパソコンを意味します）までのパソコンが１つの”ディスク”を一緒に使っている絵です。通常、各個人のパソコンのディスクと言うとハードディスクになりますが、ハードディスクはいくら大容量のものを買ったとしても使っているうちにデータは日に日に増えていくので結局は容量不足になります。さらに、グループワークが大切な仕事の場合ノード1の人が作ったワープロ文書をノード２とノード４の人が使いたいと言う時にいちいち使いたい人の数だけフロッピーディスクを用意していては、仕事としてとて効率が良くありません。そこでネットワークの出番です。絵の様にノード１からノード４までの人のパソコンを線でつないでそこにもう一つ、たくさんデータの入るハードディスクを１つつないでみんなで使うファイルを入れておけば良いのです。これを、”ファイルの共有”と言います。そして、このたくさんデータの入るハードディスクを”ファイルサーバ”と言います。どうですか。便利でしょ。改めて説明するようなことではないですけど、大切な目的の一つです。覚えておきましょう。
１つのプリンターがみんなで使える！
この使い方もネットワークでの便利な機能の1つです。多分、皆さんも馴染み深いと思います。かつては、パソコン１台にプリンタ１台と言う時代もありました。しかし、そんな無駄な使い方より上の絵のようにノード１からノード４の人のパソコンがみんなで使えるようなネットワークの方がコストパフォーマンスが良いのです。印刷も早い者勝ちで、後から出力したパソコンでもちゃんと順番に出力されます。みんなで使うネットワーク上のプリンタを”プリントサーバー”と言います。最近は、安いレーザープリンタもかなり出回ってしいますし出力時間も短いプリンタも多くなっています。基本的には、高速のプリンタをプリントサーバーに選んだ方が賢いでしょう。
１つの周辺機器（デバイス）がみんなで使える！
プリントサーバーと同じような考え方で、”デバイスサーバー”と言うのが考えられます。
上の図は、ネットワーク上でモデムをみんなで使う機能を示しています。しかし、これがＣＤ－ＲＯＭドライブであってもＭＯドライブであっても良いのです。ほとんどの周辺機器をサーバーとしてみんなで使うことが出来ます。
１つのアプリケーションをみんなで使う！
こんな使い方もあります。”アプリケーションサーバー”と言う使い方です。これは、皆さんが良く使っているワープロソフト、表計算ソフト、ＣＡＤソフトなどをネットワーク上のディスクに置いてみんなで使う方法です。この使い方の便利な所は、各個人のハードディスクにアプリケーションをインストールしなくても良いのでディスクの節約になります。ただし、この方法はアプリケーション自体がネットワーク対応製品でなくてはなりません。
グループウェアの活用
この使い方は結構、はやっています。”グループウェア”とは、電子メール、各個人のスケジューラ、掲示板、回覧板、会議室予約等の主にオフィスワークに必要なソフトをまとめたものです。このソフトをネットワーク上のディスクにインストールして使います。電子メールは各ノード単位で送受信可能はもちろんインターネットメールも出来ます。スケジューラは各個人の週間もしくは月間等のスケジュールをメモしてネットワーク上でグループリーダーが観覧してスケジュール調整が出来ます。管理されるのはあまり面白くはないけれどリーダーさんにとっては便利な機能です。また、会議室予約なんてソフトも便利です。今までは、「担当の総務の山田さんに連絡して予約してもらわなければ・・・・」なんてことなくなります。自分のパソコンから、今日の１３時から２時間予約！・・・・と言う具合です。ってなわけで便利な機能もネットワーク上で実現できます。
以上、５つの目的をお話ししてきました。この中でグループウェアは、今企業では必須のアイテムになりつつあります。「使えないと会社に居れない」なんて事にもなるかもしれません。そんなことからネットワークの必要性、少しは解ってもらえたと思います。それでは、このページの最後とさせていただきます。
以上
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